情報端末としての重要性を増す携帯電話

ようするに、もう企業内で使うパソコンからは、インターネットにまともにアクセスすることはできなくなっていきそうなので、Webを閲覧したりサービスを利用するためには携帯電話を使うしかないということです。

昨年(2005年)にWeb広告研究会が日本広告主協会加盟企業及びWeb広告研究会加盟企業273社を対象に実施した調査結果によると、

「大多数の企業においてWebページの閲覧は可能であるが、71％の企業で何らかの閲覧制限が行われており、企業規模が大きくなるほど厳格となる」、「HTMLメールをスムーズに受信・表示できるのは全体の約2/3」、
「プラグインやアプリケーションを自由にインストールできるのは全体の26％」など、企業内におけるインターネットを介した情報受信に関して、何らかの制限がかかっている。

ということなので、パソコンでの閲覧を前提にしてコンテンツを作っても見ては貰えなくなっているというのが現実です。実際、システム開発の現場でも社内に常駐している協力会社の社員が使うパソコンからはインターネットに全くアクセスできないところもあります。

しかも、最近のWinnyの情報漏洩問題でさらに制限が厳しくなりそうなので、パソコンでの閲覧を前提に企業ユーザー向けのコンテンツ配信を行っても効果が上がらない状況になっていくのは間違いないでしょう。

こうして考えると、ソフトバンクが大金を投じて携帯電話事業への参入を急ぐのも頷けます。

世界への扉も開いたソフトバンクのケータイ戦略（CNET Japan）

[473] Posted by kagahiro at 2006/03/19 19:26:55
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