[将棋]加藤一二三九段（ひふみん）が高野智史四段に負け引退決定、感想戦をやらずに即去り

第30期竜王戦6組昇級者決定戦で、ひふみんの愛称でしられる現役最年長棋士の加藤一二三九段（７７）が高野智史四段に負け引退が決まった。引退決定がよほどショックだったのか終局すると加藤九段は憮然とした表情で感想戦を行なわず、記者の取材を振り切って対局場を後にした。

戦型は加藤九段が得意とする相矢倉戦となったかが、高野智史四段が端から攻めて優勢となりそのまま勝ちきった。

加藤九段は今年になって芸能事務所と契約しており、今後はテレビなどでタレントとして活動する可能性が高いが、その個性的な行動力を考えると「やっぱり引退しない」と言い出して一騒動になることも考えられる。このままおとなしく引退してくれるのか日本将棋連盟も気が気ではないだろう。

加藤一二三九段引退となった高野智史四段との対局棋譜

加藤一二三九段 vs. 高野智史四段 第30期竜王戦6組昇級者決定戦

対局後に記者の追跡を振り切って帰る加藤一二三九段

加藤一二三（かとうひふみ、ひふみん）

加藤一二三（かとうひふみ）九段は、昭和29年に当時の史上最年少記録となる14歳7か月でプロ棋士になり、長い間トップ棋士として活躍し、名人の獲得経験もある。 今年（2017年）1月に史上最年長の棋士となった。得意戦法は棒銀でひふみんの愛称で知られている。現在28連勝と連勝記録を更新し続けている藤井聡太四段の公式戦初戦で対戦し、藤井聡太四段に敗れている。

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