NoSQLデータベースでビジネスアプリというのはどうなのでしょう

クラウドで利用可能なNoSQL（Not Only SQL）データベースでトランザクション処理ができるようになったというのは朗報ですが、例えトランザクション処理ができるようになったとしても、企業向けのビジネスアプリの開発にNoSQLデータベースを使うというのは少し疑問です。

ビジネスアプリの開発でよくある仕様変更や機能拡張への対応は、SQL文で取り出すデータを柔軟に変えられるリレーショナルデータベースの方が対応しやすいのではないでしょうか。

進化するNoSQLデータベース、SimpleDBやBigTableで一貫性やトランザクションを実現

NoSQLデータベースはリレーショナルデータベースとは異なり、スケーラビリティやアベイラビリティをトランザクションやデータ一貫性よりも優先させた実装が多いのが特徴です。しかし、ビジネスアプリケーションのバックエンドとしてNoSQLデータベースを見た場合、トランザクションやデータ一貫性の機能がないことはNoSQLの採用が進まない1つの大きな理由でした。

なんにでもNoSQLデータベースというより、機能的には比較的単純なものの、ユーザー数が一般的なビジネスアプリとは比較にならないほどの多いTwitterのようなコンシューマー向けのネットサービスを構築するシステムには、スケーラビリティやアベイラビリティを優先してキーバリュー型のNoSQLデータベースを使用し、複雑な機能やデータの整合性が要求されるが、比較的ユーザーが少ないためスケーラビリティはあまり重要でないビジネスアプリの開発にはリレーショナルデータベースを使用するという使い分けでいいのではないかと思います。

Twitter、「拡張性と可用性」を求めてMySQLからCassandraへ乗り換える

[1766] Posted by kagahiro at 2010/03/02 20:59:41
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