加賀 博昭 プログラミングとは、コンピュータに対する一連の命令セットであるプログ ラムを作成することである。つまり、コンピュータに渡す作業の指示書を作成 することである。 私がプログラミングをすすめる理由は、まず、プログラミングによって作業 をコンピュータにやらせることができるので、人間が行わなければならない作 業量を減らすことができることがあげられる。比較的小くて簡単なプログラム を利用するだけでも作業効率をかなり改善できることも結構あるのである。ま た、既存の機能を利用するだけでなく、必要な機能は自由に作成することがで きるようになるため、既存機能でできることに発想が制限されることがなくな り、より自由な発想で問題の解決策を考えることができるようにもなる。 しかし、一般的にはプログラミングはプログラマやシステムエンジニアが行 うものであり、それ以外の一般のパソコンユーザーなどはプログラミングのた めのソフトも持っていないし、プログラミングについての教育を受けているわ けではないので、プログラミングなんてできるわけないと思いがちである。し かし、実はそうでもないのである。 一般のパソコンユーザーが使用するソフトでも、マイクロソフト社のExcel のように優れたプログラミング機能を持つものも多い。しかも、Excel には簡 単にプログラムを作成する機能が備わっており、プログラミングの経験のない 人でも容易にプログラミングを行うことができる。しかし残念ながら、Excel にプログラムを作成する機能があることは知っていても、プログラムを作るの は難しいという先入観があるため、実際にこの機能を使用してプログラムを作 成しているユーザーはあまり多くないようである。 Excelのマクロ機能を使用すると、ユーザーの操作が自動的にプログラムとし て記述される、この機能を利用して大まかな処理の作成し、細かい処理につい ては後でVisual Basic Editorで変更すれば、特別にプログラマとしての教育を 受けた人でなくても、簡単にプログラムを作成することができる。実際に使っ てみれば非常に簡単であることがわかるであろう。先入観にとらわれず是非、 挑戦してみてほしいものである。 このように、プログラミングに必要なソフトは、既に、ほとんどのユーザー の手元にあるのであるから、あとはユーザーのやる気次第で、いつでもプログ ラミングをはじめることは可能である。プログラミングによって、面倒な繰り 返し作業はコンピュータにやらせて、我々人間は快適な生活を送ろうではない か。 |